美容と化学になんの関係があるんだ
とそんなふうに思われる方がいるかも知れません。
でもここではっきり言わせて貰いますが、
美容とは化学によって成り立っているものなんです。
あなたの身の回りにある化粧品は、化学技術の結晶です。
化粧品という媒体だけでなく、
我々の皮膚や毛髪を形成するものも全て化学的な物質なんです。
美容という考え方は、生態化学と化粧品化学が融合して初めて得られるものです。
ただし今の世の中はこの二つの分野には遠い隔たりが存在しています。
なぜなら、
美容を常とする美容師その他の業界人は化学を知らないし
化学を常とする研究職その他の知識人は美容を知らないからです。
美容師さんて美容のプロみたいな顔してますけど、大半は本当に無知です。
シャンプーやトリートメントなんか全くわかってないですし、
ディーラーに言われた通りに説明して販売してるだけです。
きちんとした知識のある美容師さんなんて、ほんのひと握り以下です。
(最近はちょっと前に比べて熱心な美容師さんが増えてます)
そして化学を研究している人たちなんて美容になんて全く無関心ですよね。
そもそも大昔から知識層は美容やオシャレといったモノを排斥したがる。
…とこんな世の中なものなので、化学の専門知識を持つことと美容を考えることが結びつかないようです…。
私たちはこれが非常に危険な状態であるということをまず認識する必要があります。
事実今、美容を語る上で重要視されるのが専門知識というよりは『クチコミ』だったりします。
それが結果としてちょっと前に問題になったステルスマーケットなんかにつながってしまったわけですよね。
正しいクチコミなら価値はありますが、インターネットやその他のメディア上では嘘のクチコミや情報ばかりが蔓延し、一般消費者は何を信じればいいのか全くわからない状況になってしまっているのです。
僕は、この状態をなんとかしなければならないと感じています。
美容を考える上で多くの人が化学という知識を求めるようになれば、クチコミのような不安定な要素ではなく、化学という安定した概念を基にモノを選ぶことができるようになります。
今まで隔てられてきたこの二つの考え方がいつか交わる日を信じて、僕は邁進します。
かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
かずのすけ