パーマ/縮毛矯正後の正しいヘアケア法

 

さて以前パーマや縮毛矯正の原理についておはなししましたね。

パーマ/縮毛矯正の原理

また同時にパーマや縮毛矯正のダメージについてもおはなししました。

パーマ/縮毛矯正のダメージ

パーマでは毛髪内部の強力な結合を切る「還元剤」と、

毛髪内部への薬剤の通り道を作る「アルカリ剤」

が使われています。

 

これらは通常は2剤の働きによって中和されることになっていますが、

そもそも毛髪の内部まで浸透していったこれらの薬剤が

そう簡単に全て除去できることなどありえません。

 

そこで美容師さんがあれこれと手を焼いて後処理してくれるところもあります。

しかし実際のところ、髪が痛むかどうかはみなさんのホームケアに全てがかかっています。

なぜって、美容室で美容師さんがせいぜい1~2時間の制限の中でできることには限りがあり、

どんだけ後処理を頑張ったところで完璧なケアができるわけがありません。

 

ですから結局はパーマや縮毛矯正後に髪が痛むか痛まないかは

みなさんのホームケア次第…ということになるのです。

 

そこで!

今日はおうちでできる簡単(?)なパーマ/縮毛矯正のヘアケア法をレクチャーいたします。

 

これさえ知っておけば、

もうパーマや縮毛矯正で髪が傷むことはほとんどない、

美しくも強靭な髪を手に入れることができるでしょう。

それではまずはやってはいけないことからお教えしましょう。

 

 

◎美容室の高級トリートメントは絶対にやらない。

美容室の高級トリートメント、ありますね…。

↓こんなふうになるやつです。

絶対にやらないでください!

下手したら髪の毛、再起不能になります。
(もちろん絶対ってことはないですよ)

とにかく正しくケアがしたいという方にはオススメできません。

理由はこちらで解説しています。

美容室トリートメントで髪が傷む?

 

 

◎市販シャンプーは使わない。

 

「ダメージケア」とか「カラーケア」とか

書いてあるやつありますよね。

 

あれ、全くダメージケアにならないですからね。

 

「今日はパーマをかけたからドラッグストアでダメージケアのシャンプー買って帰ろ~♪」

 

っていう人多いと思いますが、それは大間違いです。

市販で売ってる値段帯のシャンプーに、

パーマや矯正のケアができるような性能はありません。

 

市販のシャンプーは

「ラウレス硫酸~」や「ラウリル硫酸~」

みたいな硫酸塩型アニオン界面活性剤や、

「オレフィンスルホン酸Na」「アルキルベンゼンスルホン酸Na」

のようなスルホン酸塩型アニオン界面活性剤

がベースに使われていることが多いのですが、

これらの洗剤をパーマや縮毛矯正後の弱った髪に使うと

ものすごくダメージします。



切れ毛、枝毛、硬毛化の大きな原因になりますので絶対に使用しないでください。

特に、パーマや縮毛矯正をかけた当日や翌日は危険です。

(この辺のダメージの詳しいおはなしはまた後日させてもらいます)

 

 

◎過度な摩擦を加えない。

 

さっきから言ってますけどね。

アルカリ剤などによって髪が非常に弱い状態になっているので、

摩擦刺激で簡単にキューティクルなどが剥がれてダメージを受けてしまいます。

 

パーマ、矯正直後はブラッシングなども最小限にとどめおきましょう。

特にやってはいけないことはこのあたりかと思います。

次に正しいヘアケア法についてまとめていきます。

 

 

◎パーマ、矯正後には必ず弱酸性のシャンプーを使う。


パーマ剤や縮毛矯正剤には「アルカリ剤」が入っています。

つまり、毛髪のpHがアルカリに傾いてしまっているということですね。

毛髪はpHがアルカリ状態になると、吸水性が上がり、膨潤して非常にもろくなります。

そのため毛髪のダメージを緩和するには、

とにかくいち早く毛髪のpHを弱酸性に戻してやらねばなりません。

 

そこで、

サロン専売品などで用意されている弱酸性のシャンプーを用いて、

徐々にpHを弱酸性に戻してあげると良いです。

一回弱酸性シャンプーで髪を洗ったら一瞬で戻るというわけではないので、

1~2週間は継続する必要性がありますね。

パーマ・縮毛矯正をかけたら、

その際に美容室で弱酸性のシャンプーを購入すると良いでしょう。

(何を買うか自分で選べるなら、Amazonなどのネットショップだとお安く手に入ります。)

 

 

◎マイルドな洗浄成分のシャンプーを選ぶ

 

できるならば、ラウレス‐3‐酢酸Naなどの酸性石けんや、

「ラウロイウルメチルアラニンNa」などのアミノ酸系洗剤、

などの洗剤がベースになっているものを選ぶと良いです。

ただしアミノ酸系のシャンプーは相当洗浄力が低い場合があるので、

シャンプーはできるならば酸性石けん系が無難です。

 

 

◎「ヘマチン」入りのシャンプー&トリートメントを使う

 

最近多くなってきましたね、

「ヘマチン」シャンプー。

ヘマチンは簡単に言うと

残留した還元剤やアルカリ剤などの残留薬剤を除去する効果と、

未酸化ケラチンの結合を仲立ちしてくれるという素晴らしい性質があります。

 

どういうことかというと、

パーマや矯正を行うと毛髪内部に薬剤がどうしても残留してしまいます。

残留した薬剤を放っておくと髪の中で反応を続けて髪をもろくしてしまうので、

一刻も早くそれらの薬剤を無効化しなければなりません!

 

そんな時にこの「ヘマチン」があればそれらの薬剤を強力に除去してくれます。

(なぜそうなのか、、の話はまた今度!)

 

また、還元処理を行った毛髪内部では、

たとえ再酸化していたとしても、必ず分子レベルでは未酸化の結合があります。

ヘマチンは毛髪を構成するケラチンと結びつきやすい性質があるので、

これらのケラチンの未酸化結合に素早く反応し結合を仲立ちしてくれるのです!

 

この二つの効果から、

サロンでもパーマ後や矯正後にはヘマチンの高濃度液を後処理剤として用いているほどです。


パーマや矯正前にヘマチンを使っているとパーマや矯正が掛かりづらくなります。

 

 

◎パーマ→ノンシリコン 縮毛矯正→シリコンイン

 

パーマを長持ちさせたければ基本的にノンシリコンのトリートメントを、

縮毛矯正をもたせたければ基本的にシリコンインのトリートメントを

使うと良いでしょう。

 

単純にパーマというのは重力に逆らっているものなので、

髪の重さが重くなればなるほど取れやすくなります。

逆に縮毛矯正は重力に従っているものなので、

髪の重さが重くなればなるほど長持ちします。

 

ということで、

パーマを長くもたせたいという方は出来るだけノンシリコンのトリートメントを選びましょう。

縮毛矯正の方は出来るだけシリコンインのトリートメントを選びましょう。

 

パーマと縮毛矯正のヘアケア法について今日はまとめてみました。

最後に僕のオススメアイテムで構成するパーマ用ラインと縮毛矯正用ラインをそれぞれ紹介して今日はおしまいにしておきますね。

 

 

パーマ用

1シャン→ ディアテック カウンセリングプレシャンプー

2シャン→ ナプラ ケアテクトHBカラーシャンプーs

3トリ→ ナプラ ケアテクトHBカラートリートメントs

4アウトバス→ ナプラ CPモイスト

 

縮毛矯正用

1シャン→ ディアテック カウンセリングプレシャンプー

2シャン→ ナプラ ケアテクトHBカラーシャンプーs

3トリ→ デミ サプリケアイズムコントロールsd

4アウトバス→ ナプラ CPモイスト

 

まぁトリートメント変えてるだけですけどね(^^;)

基本は同じなので仕上だけ変えてます。参考になれば!

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